みゃいころりんのお部屋

ご飯と一人旅、ときどきミニマリスト

眠くて眠くておなかが空いてイライラする、そんな時は

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姫の憂鬱

昔、昔、あるところにいつも居眠りばかりしているお姫様がいました。

彼女の名前は、そうみゃいころりん、私ですね。

 

学生時代、昼食後はいつも居眠りばかり。塾でも寝てました。

社会人になって就職して、大事な会議も研修中も、自分のデスクでも、朝出勤してしばらくするとウトウトしているし、お昼ご飯を食べた後も、ウトウト。元気になるのは退社時刻から。いつも怒られていたし、やる気がないやつだって思われていました。

休みの日も、お昼ご飯を食べると眠くて眠くて、出かけずにお昼寝ばかり。

きっと寝不足なんだと思って早く床につくけれど、その割に夜は眠れない。

起きていたい気持ちはあるのに、何でこうなるのかずっと不思議でした。

 

低血糖症

私は低血糖症だったのです。(というか、低血糖症なのです。2016年時点で治っていません。)

低血糖症とは、血糖値のコントールがうまくいかず、適切な状態に維持できない病気です。

食事をすると、ブドウ糖が吸収され、血糖値が上昇します。

人間の体は、常に血糖値を一定に保つようにできており、急激に血糖値が上がると、それを下げようとして、インスリンが大量に分泌されます。そうすると反動で、血糖値が低すぎる状態に陥ります。低血糖になると、頭痛、異常な眠気、空腹感、体の震え、手足の冷え、発汗、注意力の散漫、不安状態などが起こり、ひどい場合は、昏睡を起します。また、下がり過ぎた血糖値を上げようとして、今度はアドレナリンが分泌されます。体内に蓄積されている糖分を血液中に出して正常な血糖値にするよう指令を出すのですが、アドレナリンは興奮ホルモンとも呼ばれ、イライラしたり、怒りっぽくなったりします。

血糖値の乱高下は、体にも心にも本当に良くないものです。

 

血糖値を急激に上昇させるような、食べ物を選んだり、食べ方をしたりすると、低血糖になりやすくなります。

血糖値の上がりやすさを示す指標として、GI値(グリセミック・インデックス)があります。

そして、GI値が特に高い食べ物に、精製された小麦、白米、砂糖が挙げられます。

ラーメンとか、甘く味付けされた牛肉の乗った丼とか、ケーキとかですね。

血糖値を上げないようにするには、GI値の低いものを選び、食物繊維→タンパク質→炭水化物の順で、ゆっくり噛んで、ゆっくり食べること。そうすることによって血糖値がゆるやかに上がり、ゆるやかに下がるようになります。

副腎疲労と同じように、低血糖症の治療にも薬は不要です。食事療法が中心となります。

 

自炊という贅沢

病気が分かったとき、炭水化物ばかり食べていたことに気づきました。

学生のときは、炭水化物中心の学食、コンビ二のおにぎり、うどんや、チャーハン。自分で食事を作るようになってからは、タンパク質を多めにしようと、少し意識したのですが、やはり炭水化物が多めだったと思います。特にラーメンが大好きで、仕事終わりに頻繁に一人で食べに行っていました。炭水化物というものは、カロリーに対してコスパが非常に優秀です。菓子パンやおにぎりなど、100円ちょっとでおなかが少し満たされますが、外食で100円でステーキとか食べられません。

 

今は、糖質制限を行い、一日100gのタンパク質摂取を目標に頑張っています。が、とにかくお金がかかります(涙)。高いラーメンでも800円とかで食べられていましたが、今ちょっとお肉多めのご飯を食べようとすると、気合が必要ですね。お札がなくなります。

 良くない食べ物を排除していくと、少しの玄米、たくさんの野菜とお肉・お魚、砂糖を使わない料理が必要となり、コスパと実現性を考慮すると、結局は自炊するしかないんですね。

 

ずっと、自分はなんて不幸な人間なんだろうと思っていました。体は病気だし、心も常に満たされてない状態でした。

しかし、大切な人(自分)の健康を考えて、食材を選び、丁寧に食事を作り、ゆっくりと時間をかけて頂くという贅沢な時間を生み出してくれたのは、この病気のおかげなのかもしれないとも考えるようになりました。

 

あなたの大切な人の様子がおかしいなと思ったら、ラーメンや甘いもの、お酒はやめておいて、ご飯を作って、一緒に食べてみてはいかかがでしょうか。